ダイソー女子駅伝部 創部3年で初の全国舞台へ「一つでも上の順位を」

 創部3年目のダイソー女子駅伝部(東広島市)が初の全国舞台に挑む。今月28日に行われる全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)(宮城県=6区間42・195キロ)に初出場するもので、若手中心のチームにとって上位勢の壁は厚いが、選手たちは「持てる力を出し切って一つでも上の順位を目指したい」と張り切っている。

   ◇   ◇

 ダイソーは10月24日に福岡県宗像市で行われた「全日本実業団対抗女子駅伝予選会」(プリンセス駅伝)に初出場。15位に食い込み、20位までに与えられる本大会への切符を獲得した。

 チームを指揮するのは、世羅高を男女計6度の全国制覇に導いた岩本真弥監督(56)。19年4月のチーム発足時に「3年でプリンセス駅伝出場、5年でクイーンズ駅伝出場、10年で日本一」の目標を掲げたが、2年前倒しでクイーンズ駅伝出場を達成した。「(プリンセス駅伝では)持ちタイム以上の走りができたことで選手も自信になったと思う。選手の振る舞いや雰囲気も、ようやく社会人チームらしくなってきた」と目を細めた。

 クイーンズ駅伝は予選会を突破した20チームと前年シードの8チームが出場。持ちタイムが20番目以下のダイソーは厳しいレースが予想される。岩本監督も「コースは難しいし、実力的にもまだまだ。全国の舞台を経験しに行くだけ」と話すが、現状の力で自分たちがどこまで通用するか、肌で感じられることは今後の財産になる。

 プリンセス駅伝を終えた後、チームは仙台に飛んでコースを試走。その後、山口・防府で合宿を1週間行うなど本番に向けて調整を積んできた。現時点ではプリンセス駅伝を走った6人(松本のぞみ、加藤小雪、平村古都、テレシア・ムッソーニ、相原美咲、岡崎莉子)がクイーンズ駅伝でも走ることになりそうで、「駅伝は先行逃げ切りが鉄則。1区からいい選手をどんどん走らせていく」と岩本監督。1区の松本がチームにいい流れをもたらすことができれば楽しみだ。

 チームをまとめる平村主将は「(予選通過が懸かっていた)プリンセス駅伝よりは落ち着いて臨めそう。強い選手もたくさん出てくるので挑戦する気持ちで臨みたい。プリンセス駅伝で負けたチームにも勝って、一つでも上の順位にいきたいです」と意気込んだ。

 選手全員がダイソーの社員で普段は仕事もしているが、9月以降はコロナ感染予防のため業務にはつかず、練習に専念してきた。合宿所ではゴムチューブやバランスボール、筋力トレの補助器具などダイソーの商品を使ってトレーニングにも励んでおり、「いいレースをしてダイソーの商品を全国にアピールしたい」(平村主将)と会社の売り上げアップにも貢献する。

(デイリースポーツ・工藤直樹)

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 外国人選手が出走可能な4区を任されるのが入社1年目のムッソーニ(ケニア)。昨年12月、世羅高で全国制覇を成し遂げたメンバーの一人で、実力はすでに日本でもトップクラス。プリンセス駅伝は4区の区間記録を塗り替えており、クイーンズ駅伝でも区間記録更新が期待される。「試走ではコースが走りやすかったので、いい記録を出せそうな感じがします」。ケニアの両親や6人のきょうだい(兄姉弟妹)の応援も力になっており「区間新を出して、チームの順位を上げることが目標」と意気込んだ。

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