高木美1000メートルV 日本記録に0秒12差!
「スピードスケート・W杯第3戦」(4日、ソルトレークシティー)
女子1000メートルは高木美帆(27)=日体大職=が、自身の持つ日本記録まで0秒12と迫る1分11秒83で優勝した。小平奈緒(35)=相沢病院=は7位だった。女子500メートルは小平が37秒19で8位。女子団体追い抜きで世界記録を持つ高木美、高木菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)の日本は高木菜が転倒し、最下位の8位だった。
ゴールした高木美は両手をグッと握った。ただ一人の1分11秒台。3季前に同会場で自身が残した日本記録に0秒12、世界記録まで0秒22と迫る快走で、5年ぶりの通算2勝目を挙げた。
「自分の中で納得できないレースが続いていた。タイムが出たことも糧になるが、それ以上に一つ課題を越えてこられた経験の方が次につながりそう」と高木美。最後1周のラップは全体トップの27秒7を刻んだ。
平昌五輪では団体追い抜きで金メダルを獲得したが、個人は銀と銅。北京五輪では複数金メダルも夢ではない。期待は膨らむ一方だが「W杯と五輪は別物。この結果は自分の中で糧にすることはあっても(五輪での)結果を保証するものではない」と冷静に受け止めた。