水谷隼が五輪述懐 伊藤美誠は「鬼!」混合金ペア、表彰式で軽妙コンビトーク再び

 東京五輪卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼(32)=木下グループ、伊藤美誠(21)=スターツ=組が6日、都内で行われた「スポーツニッポンフォーラム『FOR ALL2021』」でグランプリを受賞し、壇上でトークを行った。表彰式に出席した水谷は「集大成の五輪で、最高の結果で引退に花を添えることができた」と振り返り、リモート参加した伊藤は「これからもたくさん試合があるが、次も東京五輪だと思って突き進んでいく」と語った。

 同郷の静岡県磐田市出身で幼少期から顔なじみの2人は、12歳差(大会当時)を感じさせない抜群のコンビネーションで日本初の金メダルを獲得。準々決勝のドイツ戦では奇跡の逆転勝利を挙げ、決勝は難攻不落の中国ペアを撃破した。

 新型コロナ禍による1年延期や、水谷が目の不調などのコンディション不安を抱えていただけに、伊藤は「五輪ではすごく頑張ってくれた。いろんな大会で一緒に出させてもらったが、東京五輪は最後まであきらめなかった。水谷選手と組んで良かったと、あらためて?初めて?思いました」とねぎらい、笑わせた。

 卓球同様の軽妙なコンビネーションはこの日も健在だった。司会者からパートナーの性格について聞かれると、水谷は「伊藤選手は…鬼!」と断言。五輪前から、常にもっと練習するように言われていただけに「いろんな意味を含めて、鬼です」と振り返った。それを聞いた伊藤も苦笑いしながら「私、自分に対しても鬼だと思うし、人に対しても鬼だと思う。自分にも厳しいし、人にも厳しいので」とうなずいた。

 一方、水谷の性格について伊藤は「強そうに見えるが、意外とそんなに気持ちが強くないんですよ。顔には出さないけど、本当はビビってたとか」とニヤリ。水谷は「普段は強いが、伊藤選手の前だと引いて弱気になってしまう」と明かし、お互いを補う性格面も含めた自分たちのペアとしての完成度の高さに、「混合ダブルスで他の選手が(伊藤と)組むのは無理でしょと思う」と笑わせた。

 水谷は東京五輪を節目に現役引退を表明している。「集大成の五輪で金メダルを獲り、最高の結果で引退に花を添えることができた」と改めて達成感をにじませ、今後については「卓球の普及もやりたいが、いろんなアスリートの憧れになるような存在になりたい」と、競技の垣根を越える活躍に意欲を示した。

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