日本カーリング協会も困惑「非常に残念」 NHK7日以降の放送も未定
カーリングで22年北京五輪出場権を懸けた世界最終予選(5日開幕、オランダ・レーワルデン)のNHK・BS1での試合中継が中止された問題について、同局は6日、会場内の企業広告がNHKの放送ガイドラインに抵触する恐れがあると説明した。混合ダブルスは日本の松村千秋(中部電力)、谷田康真(コンサドーレ)組がラトビアに8-2で勝利したが、韓国に4-7で敗れ、通算1勝2敗となった。
カーリングの世界最終予選の試合中継を中止したNHKは、原因を「会場内の企業広告に確認が必要なものがあるため」と説明した。確認の対象となったのは、オランダ国内の企業。主に成人向け商品などを販売していることから、NHKの放送ガイドラインに定められた「品位と節度を心がける」ことや「青少年に及ぼす影響について慎重な配慮が求められる」ことに抵触する恐れがあり、生放送が見送られた。
世界カーリング連盟(WCF)は、中継が中止になった理由をツイッターなどで「不幸な放送の問題のため」と説明している。この事態を受け、日本カーリング協会事務局の関係者は「非常に残念。正式な情報は世界連盟から発表されていること以外には入ってない。今後の様子を見守るしかない」と困惑気味に話した。
NHKは5日と6日に予定していた、3試合の試合中継の中止を決定。その後の放送も未定だという。NHKは「今後の放送については改めてお知らせします」とした。