稀勢の里2世育成へ 荒磯親方「三役まで馬力一本で教えたい」花房海が入門会見
東洋大付牛久高(茨城県牛久市)3年の花房海(はなふさ・かい)が8日、大相撲荒磯部屋への入門会見を同校で行った。荒磯親方(元横綱稀勢の里)の指導に心酔し、プロ入りを決断した。
「荒磯親方に指導していただく機会があり理論的に教えてもらい、その体験から入門を決意した。目標は関取になること。支えてくれた人に恩返しすること」と抱負を述べた。
荒磯親方(元横綱稀勢の里)は8月、地元の茨城県で独立。出身の牛久市に近い阿見町に部屋を新設中で5月に完成する予定。花房には稽古場で何度も胸を出し、親方自身が素材にほれ込んだ。
「引退した2019年から彼を見てきた。彼の魅力は真面目。稽古が終わっても四股を踏む努力をしている。馬力の良さが魅力。つまらない稽古を若いうちにどれだけできるかで馬力が付いてくる。やり続ける精神力がある」とほめ続けた。
花房は身長174センチ、体重128キロ。2019年、茨城国体で団体5位、今年の関東高校相撲で優勝など実績がある。親方に胸を借りた際は「こんなに重い人がいるのか。大相撲の壁を感じた」と、驚がくしたという。
荒磯親方は新たな弟子を「茨城県出身の武双山関のような馬力。私との共通点は足が長い。足の長さは最初は短所と思ったけど、利用して長所に変えて横綱に昇進できた。私は左のハズ一本で三役までいった三役までは馬力一本で教えようと思う」と稀勢の里2世となるべく、自らまわしを締め、胸を出し育てていく。
体だけではない。「相撲が大好きという共通点。好きじゃないときついなものに耐えられない。私も相撲が大好き」と、笑った。
花房もあこがれの親方の言葉に感激。「親方が現役の時は左のおっつけが強くて勉強した。相撲が大好き。ずっとやっていきたいので、大相撲に入ります」と目を輝かせた。
来年1月に新弟子検査を受検し、来年初場所(1月9日初日、両国国技館)で初土俵を踏む予定。