NHKカーリング中継中止問題 企業側がスポンサー撤退を検討 課題は氷中のロゴ
オランダ・レーワルデンで開催されているカーリング混合ダブルスの22年北京五輪出場を懸けた世界最終予選において、会場内に成人向け企業の広告がある影響で、日本のNHKや米NBCが予定している中継を中止した問題で、広告を展開している企業が8日、スポンサーの撤退を検討していると、オランダメディア「RTV」が報じた。
同メディアによると広告を展開しているオランダの成人向けグッズ販売企業「EasyToys」の担当者は「私たちはオランダでも高く評価されている、きちんとした企業です」とした上で「(大会は)スポーツとアスリートが中心であるべき」と話し、「信用を失っている場合、別の方法を考える必要がある。他国の気持ちをもっとよく考慮すべきだろう」と、スポンサーからの撤退を検討していることを明かした。
NHKは同局の放送ガイドラインに定められた「品位と節度を心がける」ことや「青少年に及ぼす影響について慎重な配慮が求められる」に抵触する恐れがあり、5日の米国との開幕戦から、混合ダブルスの全試合の放送を見送っている。
焦点となるのは、11日から始まる男女4人制の中継が可能となるかどうか。同社の広告は会場の看板のほか、氷の中に埋め込まれる形で展開されている。担当者は「氷の下深くに作られている。削りだすとすれば、1週間掛かります」と話しており、世界カーリング連盟などが解決策を模索しているという。