阿部詩 美容興味も「美しい」より「強い」がうれしい「現役続ける限り強さ求める」

「ビューティーパーソンオブザイヤー」に選ばれた阿部詩
ビューティーパーソンオブザイヤーに選ばれた阿部詩とゲストの児嶋一哉
今年を表す漢字一字として「笑」を選んだ阿部詩
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 柔道女子52キロ級で東京五輪金メダリストの阿部詩(21)=日体大=が9日、都内で行われた「@cosmeベストコスメアワード2021」に出席し、この1年最も輝いた人に贈られる「ビューティーパーソンオブザイヤー」に選ばれた。「“最も”というキーワードが私にはうれしくて、金メダルを取ったときくらいうれしさはある」と喜びを語った。

 真っ赤な着物風のドレスと赤いブーツに身を包み、大人っぽいメークで登場した阿部詩。普段はあまりメークはしないというものの、トレンドのカラーアイライナーを引いたといい「こういう舞台に立つと自分が変わったなと思う」と目を輝かせ、「(今後も)大好きなファッションやメイクにも力を入れて、また競技を高めていけるように努力していこうと思った」と語った。

 美容に興味を持つ、等身大の21歳の女性であると同時に、世界最強柔道家でもある。「『最も強い』と言われるのと『最も美しい』と言われるのはどちらがうれしい?」との問いには、「『最も強い人』ですかね」と即答。「引退した後なら『最も美しい人』がうれしいかもしれないが、現役を続けていく限りは強さを求めて進んでいきたいと思っているので、『最も強い人』と呼ばれたいです」と勝負師としての顔をのぞかせた。

 パリ五輪まで3年を切り、来年からはまた新たな戦いが始まる。海外では東京五輪銀メダルのブシャール(フランス)が実戦に復帰し、48キロ級金メダルのクラスニキ(コソボ)は直近の大会で52キロ級に階級を戻してきている。早くも2連覇に期待が懸かる日本のエースは「五輪後初めての試合が2022年には待っている。しっかりその大会で私の強さを見せつけて、さらに進化した阿部詩を皆さんに見てもらえるように努力していきたい」と力を込めた。

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