西矢椛 五輪後国内初陣で首位発進「楽しく滑れて良かった」
「スケートボード・日本選手権」(10日、ムラサキパークかさま)
各種目予選が行われ、女子ストリートは、東京五輪金メダリストの西矢椛(14)=ムラサキスポーツ=が60・97点の1位で準決勝進出を決めた。同銅メダルの中山楓奈(ムラサキスポーツ)、パーク女子銀メダルの開心那(WHYDAH GROUP)は欠場。男子ストリートは五輪代表の白井空良(ムラサキスポーツ)が首位で予選を通過した。
金メダリストとしての国内初陣で、西矢が貫禄のトップ通過を果たした。この日の2本目で、ボードを回転させながら手すりに飛び乗ってボードを滑らせる「ビッグスピンボードスライド」を決めるなど、圧巻の滑りで魅了。「楽しく滑れて良かった」と汗を拭った。
今夏、日本史上最年少での五輪金メダルに輝き、大ブレークした14歳。街中でも声を掛けられる機会が増え、偉業を実感するという。五輪後はストリートリーグ(SLS)など海外大会を経て、国内ではこれが初戦。金メダリストとして注目されるが、プレッシャーは「ちょっとある」と素直に言いつつ、「いつも通り笑顔で最後まで滑りたい」と信条を明かした。
来年の代表選考に関わる日本選手権で初制覇が懸かるものの、「特に優勝にこだわりはない」ときっぱり。「楽しく、自分がいいと思える滑りをしたい」。飛躍の2021年を笑顔で締めくくる。