スケボーまた12歳新星!五輪金メダル西矢抑えて赤間凜音が初V「パリ五輪出たい」
「スケートボード・日本選手権」(11日、ムラサキパークかさま)
女子ストリート決勝が行われ、東京五輪金メダリストの西矢椛(14)=ムラサキスポーツ=は17・23点で2位にとどまり、中学1年の赤間凜音(りず、12)が18・94点をマークして初優勝した。
日本スケボー界にまた12歳の若き新王者が誕生した。赤間は2本のランを終えた後、ベストトリックの4本目で手すりに跳び乗っての大技「バーレーグラインド」を決め、今大会最高の5・97点をマーク。合計点でトップだった西矢を抜き、逆転で初制覇した。前回19年大会は2位だったが、「絶対に1位を取りたいと思っていたのでめちゃくちゃうれしい」と笑顔。西矢も「2位だったけど、最後まで楽しく滑ることができて良かった」とさわやかな汗を拭った。
赤間は仙台出身で、小学2年の時、サーフィンをやっている父の影響でトレーニングの一環としてスケートボードを始めた。強化選手となっているが、今夏の東京五輪では代表入りできず、同世代の西矢と中山楓奈がメダルを獲るのを見て「うれしいけど、悔しい気持ちがあって、もっと頑張ろうという気持ちが出てきた」と発奮したという。
この日は3位の伊藤美優(14)も含めて中学生で表彰台を占めたが、史上最年少金メダリストの西矢は「(活躍するのに)年齢は関係ない」とキッパリ。赤間も「年齢は近いけど、みんなすごいトリックをやっているので負けないように。ライバルみたいな感じ」と明かした。
24年パリ五輪に向けて、西矢、中山、世界女王の西村碧莉のトップ戦線に割って入る存在になる。腰まで伸びたロングヘアがトレードマークの赤間は「世界にはうまい人がいっぱいいるから、もっと練習を頑張ってパリ五輪に出られるように」と力を込めた。