ロコ・ソラーレが五輪切符へ白星発進 氷把握に苦戦も藤沢「我慢強く戦えた」

 ロコ・ソラーレの(右から)藤沢五月、吉田夕梨花、石崎琴美、鈴木夕湖、吉田知那美
 藤沢五月
2枚

 「カーリング・北京五輪世界最終予選」(11日、レーワルデン)

 男女4人制が開幕し、世界ランク7位の日本は2大会連続五輪を目指す18年平昌五輪銅メダリストのロコ・ソラーレが出場し、同13位のイタリアを11-6で下し、白星発進を決めた。

 第1エンドはイタリアのミスが続き、後攻のロコ・ソラーレは複数得点を狙える好展開に。3点を狙ったスキップ藤沢五月のラストショットのドローは決まらなかったが、2点を先制した。ただ、その後はイタリアの勝負どころでのショットが決まる一方で、藤沢が決めきれず、前半は4-4で折り返した。

 しかし、第6エンドに一気に流れがくる。不利な先攻のロコ・ソラーレが好ショットで石を配置し、プレッシャーを掛けると、イタリアの最終ショットがまさかの“スルー”となり、3点スチール。一気に試合の主導権を握った。

 7-6で迎えた第8エンドもイタリアのミスにつけ込み、4点を奪い、ここで相手がコンシード。大事な初戦を制した。

 試合後、藤沢は「クセのあるアイスで、前半形作っても決めきれず、我慢が続いた。ただ、後半チャンスを掴み切れたのがよかった。コミュニケーション取りながら、我慢強く戦えた。初戦は1番アイスを読むのに苦戦する。いつもそうなので、試合ごとによくしていけるように、しっかり反省して次に向かいたい」と、笑顔を浮かべつつ、次戦を見据えた。

 サードの吉田知那美も「初戦なので、すごくドキドキしました。でも本当に楽しかったです。相手に対してというよりも、アイスに対して、久しぶりのアリーナアイスだったので、少し緊張があったけど、いい緊張感だったなと思います。次戦はこのゲームよりパフォーマンスは上がる。ここまできたので思い切り楽しみたい。ここまでの4年間、辛い思いをいっぱいしてきたので、アイスに立てるだけですごくハッピーです」と、明るく話した。

 大会は9チームが3枠を争う。1次リーグは総当たり戦で行われ、1位チームが五輪切符を獲得。2~4位のチームでプレーオフを行い、残る2枠を決定する。

 日本の第2戦は日本時間12日午前3時から。ドイツと対戦する。

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