高梨沙羅 今季最高4位 2回目に最長不倒「すっきりできた試合」

 「ノルディックスキージャンプ・女子W杯」(11日、クリンゲンタール)

 高梨沙羅(25)=クラレ=は125・5メートル、140メートルの230・4点で今季自己最高の4位だった。マリタ・クラマー(オーストリア)が260・3点で今季4勝目、通算12勝目を挙げた。勢藤優花(北海道ハイテクAC)が10位、岩佐明香(大林組)が25位となった。岩渕香里(北野建設)は37位。伊藤有希(土屋ホーム)は予選落ちした。

 きれいな空中姿勢でぐんぐんと飛距離を伸ばした。高梨は2回目にヒルサイズに届く最長不倒。表彰台には一歩届かなかったが、「最後のジャンプは飛距離も伸びて、すっきりできた試合」と今季一番の笑みが広がった。

 調子が上がらなかった原因である助走路での迷いは消えつつあり「無心でスタートできているくらい」という。1回目は空中でめまぐるしく方向が変わる風にあおられたが、着地はなんとかこらえて5位。2回目は有利な向かい風も受け、横川ヘッドコーチが「しっかり下に踏んで立ち上がっていた」と評価する好飛躍で順位を上げた。

 2回目の得点は全体の2番目。今季初の表彰台に近づいている手応えもあり「そこを目指してやってはいる」と、自らを奮い立たせるように言った。

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