レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが初の年間王者 アブダビGPラスト1周で逆転優勝
「F1アブダビGP・決勝」(12日、アブダビ)
レッドブル・ホンダのフェルスタッペン(オランダ)が優勝して今季10勝目を挙げ、自身初めての年間王者に輝いた。前戦までの21戦を終えて369・5ポイントで並んでいたメルセデスのルイス・ハミルトン(英国)は、5年連続8度目の年間王者はならなかった。
ポールポジションのフェルスタッペンはスタートで出遅れ、直後に予選2位のハミルトンに抜かれた。そのままハミルトンがリードを保ったが、全58周の36周目にバーチャル・セーフーティーカーが入ったタイミングでフェルスタッペンがピットインして2度目のタイヤ交換を行い、残り十数周の逆転にかけた。しかし、ハミルトンは終盤になってもペースが落ちなかった。
53周目でセーフティーカーが入り、直後にフェルスタッペンは3度目のタイヤ交換を行いソフトタイヤにチェンジ。残り1周でレースが再開。レース中、1度のタイヤ交換でハードタイヤのまま走り続けていたハミルトンをかわして、逆転優勝し、年間王者のタイトルを獲得した。
フェルスタッペンは4月の第2戦、エミリアロマーニャGP(イタリア)で今季初勝利を挙げると、前戦までモナコ、フランス、シチリア、オーストリア、ベルギー、オランダ、米国、メキシコGPと9勝を挙げていた。一方のハミルトンは3月の第1戦、バーレーンGPに勝つと、ポルトガル、スペイン、英国、ロシアと勝利を重ね、11月のブラジル、カタール、12月サウジアラビアと3連勝して、前戦まで8勝。この日の最終戦でどちらも0ポイントに終わった場合は勝利数の多いフェルスタッペンが年間王者となるため、ハミルトンはフェルスタッペンより多くポイントを挙げてレースを終える必要があった。