富士通が謝罪 全長約2m、ニューイヤー駅伝の優勝旗が所在不明【経緯詳細】
富士通が16日、公式サイトで全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の優勝旗と、同旗の保管ケースの所在が分からなくなっていることを発表し、謝罪した。
21年元日の同大会で優勝した富士通は、来年元日の次回大会へ向け、優勝旗を日本実業団陸上競技連合に返還する準備を11月下旬に始めたところ、「所在不明が発覚」したとしている。
富士通の本社事務所では、6月以降にフロア移動をしていたという。このため、「保管場所を複数回にわたり変更していたため、紛失、誤廃棄、盗難等の可能性も含めて捜索、調査いたしましたが、現在も発見に至っておりません」と報告している。優勝杯は「現存しております」としている。
今後も優勝旗の捜索に全力を尽くすとした上で、「歴代の優勝チームへの謝罪等、誠意をもって対応してまいります。大変栄誉あるものをお預かりしていたにもかかわらず、このような事態を招いたことを深く反省するとともに、あらためて関係者の皆様にお詫び申し上げます」と謝罪。今後についても「今回の事態を重く受け止め、再びこのようなことがないよう、管理体制の徹底に取り組んでまいります」としている。
同大会は、実業団の駅伝日本一を決める大会で、現在は元日の風物詩になっている。
【紛失したもの】
・全日本実業団対抗駅伝競走大会の優勝旗
棒:全長201cm、旗:縦(フリンジ有)106cm、横(フリンジ有)115cm ※フリンジ=黄色いひも状の装飾
・同旗の保管ケース
【富士通の発表をもとにした経緯】
1月1日 日本実業団陸上競技連合から優勝旗を受領
1月5日 当社本社事務所(汐留シティセンター)8階の総務部門内で保管
6月7日 本社事務所のフロア移動により総務部門の事務所を 8階から31階に移動
6月12日 8階の廃棄物を処分し、残置した保管品を9階に移動、その後8階は解約。この時点までは、優勝旗の所在を確認していたとしている。
9月12日 9階の廃棄物を処分
9月17日 9階の保管品を24階に移動、その後9階は解約
11月27日 総務部担当者が優勝旗の所在不明に気づき捜索開始
12月8日 日本実業団陸上競技連合に一報