柔道19歳の斉藤立が左膝じん帯損傷で全日本欠場 安静1カ月 パリ五輪に影響も
全日本柔道連盟(全柔連)は17日、五輪王者の故斉藤仁氏の次男で11月のグランドスラム・バクー大会を制した斉藤立(たつる、19)=国士舘大=が、左膝のけがのため、体重無差別で争う全日本選手権(26日、講道館)を欠場すると発表した。全柔連によれば今月8日に受傷し、検査の結果「左膝関節内側側副じん帯損傷」で全治2カ月と診断。うずくような痛みや動揺性があり、約1カ月は患部の安静を要するという。
重量級復活を目指す日本男子にあって、192センチ、165キロの恵まれた体格とキレ味鋭い立ち技に期待が高まっている大器だが、相次ぐ故障がネックとなっている。11月のGSバクー大会では優勝したものの左膝を痛め、今月8日の全日本学生体重別団体優勝大会では出番があったが、精彩を欠いて敗れていた。
出場を目指す24年パリ五輪に向けても影響が出かねない。1カ月後の講道館杯全日本体重別選手権(1月17~18日、山梨・小瀬スポーツ公園武道館)から来年の代表選考がスタートし、2月の国際大会、4月の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)と重要な大会が続くタイミングにあって、いきなり正念場となった。