ロコ・ソラーレが2大会連続五輪切符!“メガネ先輩”の韓国に完勝で夢舞台へ弾み
「カーリング・北京五輪世界最終予選」(17日、レーワルデン)
女子プレーオフが始まり、1次リーグ3位通過の日本は、18年平昌五輪銅メダリストのロコ・ソラーレが同2位通過の韓国を8-5で下し、2大会連続となる北京五輪出場権を獲得した。平昌五輪銀メダルの韓国に今大会は2連勝、来年2月の夢舞台での2大会連続メダルへ、期待が広がった。
宿敵を圧倒し、2度目の夢舞台への切符を手にした。最終第10エンド(E)、最後は藤沢が相手の石をテークアウトし、韓国の勝利の芽を断ち切り、決着。笑顔の4人は氷の上で抱き合い、歓喜の輪を作った。
重圧の中、好ショットを決め続けた藤沢は「ホッとしました。ただプレッシャー、緊張感は(9月の)日本代表決定戦の方が大きかった。今大会はトルコ戦だけ弱気になった。気持ちで負けないように戦えたのがよかったです」と、胸をなで下ろした。
第1、2Eはお互いに1点を取り合う展開となったが、有利な後攻で迎えた第3E、スキップ藤沢五月がラストショットでナンバー1の相手の石を弾きつつ、自分たちの石を2つ残し、2点を獲得。先に主導権を握った。直後の第4Eに2点を奪われたが、続く第5E、苦しい展開の中、最後に藤沢が魂のダブルテークアウトを決めて、再び2点を獲得。藤沢が「5Eで苦しい展開の中で2点取れたのが大きかった」と振り返るショットで流れを引き寄せ、前半を5-3で折り返した。第7Eには不利な先攻でハウス内を固めてプレッシャーを掛ける。韓国のラストショットが短くなり、2点をスチール。試合を決定付けた。
平昌五輪後の4年。踏んできた場数が違った。五輪以降は本場北米で行われる最高峰のグランドスラム大会に本格的に参戦し、世界のトップチームとのひりつくような戦いの中で経験値を上げてきた。成熟したチームは、誰もが「難しいアイス」と口を揃える状況にきっちりと適応し、思う存分に自分たちのカーリングを展開した。
これで日本の女子は1998年長野五輪で正式種目に加わって以来、7大会連続の出場。しっかりと歴史を繋いだ。9月の日本代表決定戦では北海道銀行に2連敗を喫しながらも、3連勝で代表権をもぎとったミラクルチームぶりも健在。「五輪ではもっともっといいパフォーマンスを全員で発揮できるように頑張ります」と藤沢。2度目の夢舞台。狙うは当然、頂点だ。