山口茜 世界選手権初V タイトル控えめに喜ぶ「まだしっくりこない」
「バドミントン・世界選手権」(18日、ウエルバ)
各種目の決勝が行われ、女子シングルスで世界ランク3位の山口茜(24)=再春館製薬所=は同1位で東京五輪銀メダルの戴資穎(台湾)に2-0で快勝し、初優勝した。この種目での日本勢制覇は17年大会の奥原希望(太陽ホールディングス)以来で2人目。
山口が放ったサーブがコート後方に静かに落ちる。判定はイン。優勝が決まると少しだけ表情を緩めた。世界女王の称号に「これまで(五輪、世界選手権の)タイトルを持っていなかったので、まだしっくりこない」と控えめに喜んだ。
過去7勝10敗だった相手に1ゲームを先取し、第2ゲームは4-7からミスに乗じて逆転した。8強に終わった東京五輪後、9月下旬から八つの国際大会を戦い抜き「勝って終われて良かった」と振り返り、最高の結果で1年を締めくくった。