紀平梨花の全日本選手権欠場を発表 右足疲労骨折で北京五輪絶望「今は治療に専念」
日本スケート連盟は22日、フィギュアスケート女子で全日本選手権2連覇中の紀平梨花(19)=トヨタ自動車=が、22年北京五輪代表最終選考会を兼ねた同選手権(23日開幕、さいたまスーパーアリーナ)を欠場すると発表した。7月に痛めた右足首故障からの回復が間に合わなかった。診断名は右距骨疲労骨折で、右足関節痛が続く為、安静・加療を要するとしている。同大会への参加は必須のため北京五輪出場は絶望的となった。
世界選手権で3位以内の実績があれば「けが等のやむを得ない理由」による欠場の場合の救済対象となるが、紀平は2019年大会の4位が最高だった。
紀平のコメントは以下。
「いつも応援してくださる皆様へ
この度、7月に発覚していた右足の距骨疲労骨折の回復が遅れ、全日本選手権を欠場することを決めました。
少しでも早く氷上での元気な姿を見て頂けるよう、今は治療に専念することに致します。
この様な状況の中、皆様の温かいメッセージは心の支えになっています。
本当にありがとうございます。」
紀平は18年平昌五輪代表選考会を兼ねた4年前の日本選手権でトリプルアクセルを計3度決め、中学生ながら3位表彰台。しかし、同年の7月1日に15歳になっていなければならないという年齢制限のため、同月21日に15歳になった紀平には五輪出場権がなかった。かねて目標としてきた北京五輪だったが、夢舞台に立つことはできなかった。