英乃海と紫雷が違法賭博への関与の疑い 初場所は謹慎休場 日本相撲協会が発表
日本相撲協会は22日、西前頭9枚目、英乃海(32)と来年初場所(1月9日初日、両国国技館)が新十両場所だった紫雷(しでん、29)=ともに木瀬=が違法賭博への関与の疑いがあることを発表した。処分対象となる可能性のため、来年初場所は師匠・木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の判断により謹慎休場となる。
芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「詳細については現在、調査中。どんな違法賭博なのかということは分からない」と説明した。師匠からは22日に休場の申し出が協会にあった。
年末の忙しさの中、調査は今後、急ぎ進められる。「この2人だけの調査なのか、それにまた含まれているものがいるのか、全く分からない。2人だけに限るのかもまだちょっと分からないので。師匠からももちろん話は聞くんでしょうが、師匠に分からないところでこんなことをやっているんでしょうから。こういうことがどういう形で発覚したのかは分かりませんけれども」と、違法賭博への関与者が2人にとどまらない可能性もある。
英乃海は日大から木瀬部屋に入門し2012年夏場所で初土俵。2015年名古屋場所で新入幕した。右四つを武器に幕内に定着し、今年夏場所、最高位の東前頭6枚目。幕内翔猿(29)=追手風=は実弟で兄弟同時幕内は史上9例目。
紫雷も日大出身。先輩・英乃海の付け人を務めていた。2014年春場所、初土俵を踏んだ。先場所、幕下2枚目で5勝2敗を挙げ、苦労して関取昇進を決めた。本名の芝から改名し、初場所が新十両場所となるはずだった。