羽生結弦「全力で丁寧にすべてを感じながら」252日ぶり実戦へ あす全日本開幕
「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日開幕、さいたまスーパーアリーナ)
北京五輪代表最終選考会の開幕を前にした22日、開会式が行われ、右足首の負傷のため、これが今季初戦となる五輪2連覇王者の羽生結弦(27)=ANA=が7月のアイスショー以来約5カ月ぶりに公の場に姿を見せ、宇野昌磨らと笑顔で会話を交わした。
羽生は今季右足関節じん帯損傷により、GPシリーズのNHK杯とロシア杯を欠場。24日の男子SPで、4月の世界国別対抗戦以来、252日ぶりの実戦に挑む。
この日、行われた公式練習は回避し、23日から試合会場練習に参加を予定している。羽生自身はここまで北京五輪挑戦を明言していないが、抜群の実績から五輪代表入りは有力とみられる。また、「最終目標」と語る前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の仕上がりにも注目が集まる。
開会式後に行われた滑走順抽選では第4グループの4番目の滑走となる、24番滑走を引いた。右腕で引き、数字を確認した後、何度かうなずいた。有力候補とみられる宇野は羽生の直前の23番滑走。鍵山優真は31番滑走となった。
羽生は日本スケート連盟公式ツイッターの動画でコメント。「あしたから全日本選手権が始まります。僕も全力で、しっかりと丁寧に、すべてを感じながら演技をしていきます。どうか応援よろしくお願いします」と手を振って呼び掛けた。