羽生結弦と4回転半 これまでの歩み 26日のフリー冒頭で実戦初投入を明言

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 24日にショートプログラム(SP)に臨む男子の羽生結弦(27)=ANA=が、公式練習でクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を“着氷”した。回転不足ながら両足で降りた。26日に演じるフリーの冒頭で「入れたい」と、実戦初投入を明言。3連覇が懸かる北京五輪についても挑戦を表明した。右足首のけがで羽生はGPシリーズ2戦を欠場しており、今大会が今季初戦となる。

  ◇  ◇

 ▽17年10月 ロシア杯で初言及。「将来的には(クワッド)アクセルをやりたい」。平昌五輪後に挑戦する意向を示す

 ▽18年2月 平昌五輪金メダル後に「取るものは取ったしやるべきこともやった。モチベーションは4回転アクセルだけ」

 ▽同8月 トロントでの公開練習で「アクセルが一番の僕のモチベーション。最高のアクセルを目指して練習したい」

 ▽19年1月 テレビ朝日ビッグスポーツ賞」表彰式のビデオメッセージで「来シーズンは4A込みのパーフェクトパッケージを目指します!!」

 ▽同9月 オータムクラシック前日練習で「クワッドアクセルを練習するため、もっと回転力を上げたい」と5回転サルコー、トーループの練習にもトライしていると明かす。試合後は「あとは(片足で)降りるだけ。今は本当に4回転半をやるためにスケートをしているなと思う。そのために生きている」

 ▽同12月 GPファイナルのフリーへ向けた公式練習で公の場で初挑戦。3度転倒し、成功なし

 ▽21年3月 世界選手権後「誰よりも早く4回転半を公式できれいに決める人間になりたい。僕にとって最終目標は五輪の金メダルではなく、4回転半を成功させること。(あと)8分の1回れば立てますね。『天と地と』に入れたい気持ちがある」

 ▽同4月 世界国別対抗戦エキシビションに向けた公式練習で計12度挑戦も成功なし。「試合の場所でやることに意義がある。ただ、全然いいときのジャンプにならなくて非常に悔しかった。この悔しさをバネに、がむしゃらさも備えつつ、冷静にいろんなことを分析して自分の限界に挑み続けたい」

 ▽同7月 アイスショー「ドリーム・オン・アイス」で「必ずこのシーズンで4回転半を決めるんだという強い意志はあります。4回転半に向けて、一から作り直す作業がしっかりとできた」

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