空前の大混戦のフィギュア女子五輪争い 前日練習に緊張感 樋口、河辺は3A成功
「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、さいたまスーパーアリーナ)
25日の女子フリーを前に公式練習が行われ、3つの北京五輪代表枠を巡りし烈を極める最終組の6人が前日調整を行った。
唯一のGPファイナル進出者で代表入りが有力視される首位坂本花織(シスメックス)は本番衣装に身をつつみ、力強いジャンプを披露。優勝での内定に向け、上々の内容で終えた。
2~6位はわずか2・35点差に5人がひしめく大混戦。氷上には緊張感が漂った。代表入りへの目安の1つとなる表彰台争いに注目が集まる。2位につける樋口新葉(明大)はフリーで組み込む大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を3度着氷。SPでトリプルアクセルを成功させ、3位に食い込んだ河辺愛菜(木下アカデミー)も、フリーに向けて2度成功させ、表彰台死守への気合をみなぎらせた。
2大会連続五輪代表を狙う4位の宮原知子(木下グループ)は切れ味鋭い連続3回転ジャンプで好調をアピール。悲願の初五輪を狙う5位の三原舞依(シスメックス)もジャンプに安定感があった。1つでも上の順位がほしい6位の松生理乃(中京大中京高)はしっかりとジャンプを決め、準備を整えた。