一番滑走の三浦佳生 いきなり90点台「本当にびっくり」全日本は「羽生選手に学ぶ」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、さいたまスーパーアリーナ)
22年北京五輪最終選考会として行われ、今年の全日本ジュニア王者の三浦佳生(かお、16)=目黒日大高=が92・81点だった。1番滑走だったため、演技終了時点でトップに立った。
納得の演技に、何度もガッツポーズをして喜びを爆発させた。三浦は冒頭の4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプを決めると、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷。4回転トーループも耐えて、高得点につなげた。
「本当にびっくりしました。最初(のジャンプ)は良かったんですけど、残りの2つはもっといいものが跳べる。もっと伸ばせるので自信にもなりましたし、本当にうれしいです」
急成長を遂げている。初出場の20年大会はSPで67・61点の13位。フリーは5位で、合計は7位だった。11月にはNHK杯に出場し、宇野昌磨(トヨタ自動車)らトップ選手に刺激も受けた。国際スケート連盟(ISU)公認大会の自己ベストは、NHK杯での76・62点。この日のSPはISU非公認ながら、1カ月前の自分を大きく上回る結果だった。
今大会は憧れの羽生結弦(ANA)が出場する。「うれしさもあるんですけど(けがが)心配な気持ちもあった。でも4回転アクセルを決めてましたし、勝手にホッとして。こうして1年ぶりに同じ大会に出られるうれしさと、いろいろなものを吸収していきたいっていう思いがある。羽生選手のいろいろみて、また学んでいけたら」と、目を輝かせた。