羽生の圧巻SPに編曲の清塚氏感激「子供の頃のように涙」そのはず曲の解釈10点満点

SPで華麗な演技を見せる羽生結弦(撮影・堀内翔)
SPを終えてリンクを後にする羽生結弦(撮影・堀内翔)
SPの演技をする羽生結弦(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、さいたまスーパーアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦が圧巻の演技を見せたのを受け、プログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」の編曲(ピアノアレンジ)を担当した清塚信也氏が自身のツイッターで感激した思いをつづった。

 清塚氏は自身のアカウント(@ShinyaKiyozuka)で「ピアノアレンジをしている時点で、氷上の演技を想像し、涙が出ました」と振り返りつつ、「サン=サーンス(編集注・同曲の作曲者)は天才過ぎて孤独を歩んだ音楽家。羽生結弦選手というヒーローを、その背負っている人々への真心を間近で見ると、誰も歩んだことのない“道”が見えました。今回のロンカプは、そんな表現をしたつもりです」(午後7時41分の投稿より引用)と作品に込めた思いを解説した。

 続いての投稿で、「何かを鑑賞して、初めて、子供の頃のように純粋に涙が出ました。心より感謝と敬意を」(午後7時53分の投稿より引用)との言葉をつむいだ。

 羽生は各要素で加点を重ねる完成度の高い演技を見せ、SP111・31点をマークした。演技全体のスケーティング技術や、表現力などを示す演技構成点のうち、「曲の解釈」の項目は10点満点(ジャッジ9人のうち、8人が10・00点、1人が9・75点だが、最低点は除外されるため)。音楽のプロ中のプロである清塚氏を感動させたのもうなずける内容だったことが、採点からも分かる。

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