柔道・最軽量級が最重量級に勝った!角田夏実“体重2倍”の相手に殊勲1勝
「柔道・全日本女子選手権」(25日、東京・講道館)
体重無差別で争われ、2回戦で48キロ級世界女王の角田夏実(29)=了徳寺大職=が、78キロ超級の田中里沙(環太平洋大)に4分45秒、相手の反則で勝利した。最軽量級が最重量級を攻略し、殊勲の1勝を挙げた。
減量なしで体重53キロほどで臨んだ大会最小兵の角田は、初戦で自身の2倍近い体重105キロの相手に挑戦。けんか四つで間合いをつくりつつ足を使って動き、ポイントは奪えなかったもののともえ投げで相手を腹ばいにさせた。そこから得意の寝技に持ち込んで決め切ることはできなかったが、手数で終始攻勢を保ち、相手の指導を誘発した。
大きな相手を倒すのは柔道家にとって憧れ。前日の会見で角田は「軽量級でも戦えるんだぞと皆さんに伝えたい。大きい選手と当たるので楽しみもあるが、怖さも不安もある。軽量級らしく動いて、相手にいい柔道をさせないように戦えたら」と大会への意気込みを話していた。