羽生、同学年大谷翔平から刺激「勇気をもらっている」自身も「技術的には今が1番強い」

 フィギュアスケート全日本選手権で連覇を果たし、来年2月の北京五輪代表に決定した羽生結弦(27)=ANA=が27日、日本代表の一夜明け取材に応じた。

 今年、米・大リーグでは同学年の大谷翔平(エンゼルス)が投打の“二刀流”での圧巻の活躍でMVPを獲得。旋風を巻き起こした。かつてある表彰式で一緒に登壇し、大谷から「僕らは羽生くん世代だと思っている」とも評されたこともあった、同じ94年生まれのスーパースター。羽生は大谷の活躍をどう見ていたのか?

 「正直、フィギュアスケートの全盛期って、23歳だったり、24歳ぐらいが全盛期という感じで思われていたんですけど、野球とかをみると、もっと30代、30代前半が脂がのっていて良い時期だと話しも聞く。自分の完全に同世代の選手が、手術後で本当に大変だったりした中で、今まで史上一番いい出来の状態を保っているところをみたり、前人未踏のところを自分で切り開いているところをみたりすると、本当に僕自身勇気づけられて、僕もまだ見ぬ世界かもしれないですけど、4回転半というものに、1人で、ある意味1人で挑み続けているので、本当に勇気をもらっています」と度重なる苦境を乗り越えながら、進化を続ける姿に刺激を受けていることを明かした。

 自身も今が選手としての今に、手応えを感じている。「なんか24、5歳ぐらいの時ですかね、すごく成長が止まったなと思った時期、フリーが通せなくなったなという時期があったんですよ。でも僕たぶん今が一番上手いです。間違いなく。それはトレーニング方法が自分で確立できるようになった、自分でプランニングできるようになった。そして、羽生結弦にとってのフィギュアスケートのトレーニングがどういうものか確立されて、それを実効できるようになったのが1番大きいんじゃないかと思います。技術的には今が一番強いです」と、断言した。

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