奥原希望が全日本総合3連覇、出場「苦しい選択」と告白 パリへ再出発は世界選手権から
「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子シングルスの決勝が行われ奥原希望が3年連続5度目の優勝を達成した。
水井ひらりとの対戦で、第1ゲームで21-11。第2ゲームも21-11でものにした。
フジテレビ系の中継でも放送された場内インタビューで、奥原は胸中を語った。東京五輪後の復帰戦で、かつ、今大会の会場は五輪の試合会場でもあった。「全日本総合に参加するにあたって、正直、本当に苦しい選択でした。オリンピックは今年の夏、ここの会場で行われて、それ以降、公式戦としては私は初めての参加だったので、いろいろな思いがこみ上げてくるのかなと思うのと。復帰戦ということで、練習も十分でない中の参加だったので、本当に毎日が不安で苦しい戦いだったんですけど、いままでの経験を踏まえて、一戦一戦、一本一本、目の前に集中して、ここまでたどりつくことができました」と語った。
観衆の前でプレーできたことに、感謝した奥原は、3年後のパリ五輪について、「正直、今日勝って、パリへのスタートラインが切れたかというと、私の中ではそうは思えていません」とした上で、「来年世界選手権が日本で開催します。そこでいい結果を出して、パリへいいスタートが切れたらうれしいなと思っています」と、一歩一歩進んでいく考えを示した。
同インタビューは、今大会で主に出場した若手選手への注目もファンに願い出るなど、第一人者としての責任感があふれたものだった。