男子1500mは一戸誠太郎V 北京五輪へ「みんなの思い」背負う スピードスケート
「スピードスケート・北京五輪代表選考会」(31日、エムウェーブ)
男子1500メートルは、5000メートルを制した一戸誠太郎(ANA)が1分45秒83で制し、優勝した2種目での代表入りを決めた。1分46秒10で2位の小田卓朗(水戸開研)もこの種目の代表に決まった。
最後の1周を全体1位のラップで滑りきった一戸は「自分の滑りはある程度できたと思う。北京へのスタートラインにようやく立てた」とホッと表情を緩めた。
「みんなが懸けていた1500メートルのレースが終わって。北京への歩みも終わった」と一戸。ともに練習を重ねてきた仲間が選考から漏れる姿、引退を決めようとする姿に、さまざまな思いが交錯し、レース後は涙があふれた。
「みんなの思いも背負っていかないとと思った。日本の男子は強いんだぞと見せたい」。代表決定会見では「目標は、5000メートル、1500メートルで最高のパフォーマンスを、北京の地で表現すること。それが、選ばれなかった、一緒に戦ってきた仲間におくれる恩返し。特に1500メートルはメダルを目指して頑張る」と意気込みを語った。