【箱根駅伝往路分析】「でこぼこ駅伝」でなかった青学大 ブレーキなし、采配もピタリ

 往路を1位でゴールする青学大・若林(撮影・高石航平)
 往路一位でゴールし、報道陣に一番ポーズを決める青学大・原監督(撮影・高石航平)
 選手のゴールを見届けようと沿道につめかけた観客(撮影・高石航平)
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 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)

 往路優勝した青学大が、いかに総合力が光っていたかを分析する。

【各区の着順】

全員が1桁順位で、大ブレーキになる選手はいなかった。

 (1)5位-(2)7位-(3)2位-(4)3位-(5)3位

【区間賞とのタイム差】

 2区の近藤は全体の順位では5番手でタスキをうけ、2番手でつないだ。タイムで見ても大学長距離界のエースである駒大・田沢から1分差は離されず、エースの走りを見せた。

 (1)45秒-(2)56秒-(3)5秒-(4)38秒-(5)13秒

【各区で青学大に先着したチーム】

 青学大よりも上位のチームは、区間ごとに目まぐるしく変わった。

(1)中大、駒大、東海大、専大

(2)駒大、国士大、創価大、山梨学院大、東京国際大、東洋大

(3)東京国際大

(4)創価大、順大

(5)帝京大、東海大

 中大、東海大、専大が2区ではふるわず。駒大も3区が区間16位だった。創価大は1区、3区が苦戦。帝京大は比較的安定していたが、4区が14位だった。

 1区・中央大の吉居、2区・駒大の田沢、3区・東京国際大の丹所、4区・創価大の嶋津、5区・帝京大の細谷と区間賞は前評判や実力のある選手が獲得した。しかし、各大学とも5区間で安定したレースを通すことができなかった。

 青学大の原監督はこうした状況を「各大学がでこぼこ駅伝の中で、区間賞はないが5区間とも安定した走りできたのが勝因」と表現している。

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