青学大・岸本、負傷から復活の区間賞 1カ月前から調整 “仕事”に「満足」

 平塚中継所トップでタスキをつなぐ青学大7区の岸本大紀(左)と青学大8区の佐藤一世(代表撮影)
 平塚中継所トップでタスキをつなぐ青学大7区の岸本大紀(左)と青学大8区の佐藤一世(代表撮影)
 岸本大紀(右)にたすきを渡す青学大・高橋勇輝(撮影・伊藤笙子)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 往路優勝した青学大は、トップで迎えた7区で主力の岸本大紀(3年)が快走し、区間賞を獲得した。「みんながいい流れでもってきて、さらに流れを強くする仕事があった。それをこなすことができて満足しています」と感慨深げだった。

 20年大会は、1年生ながらエース区間の“花の2区”に大抜てきされ、6人抜きの快走。“スーパールーキー”として注目を集めた。2年時も活躍が期待されたが、20年9月に左足の大腿(だいたい)骨を疲労骨折。医者には「無理して走って完全に折れたらもう走れない」と警告を受け、一時は「本当にもうどん底。もう陸上やめたいなっていうぐらい思い詰めていた」。

 去年の箱根駅伝は、往路はテレビ観戦し、復路は7区で給水係を務めた。「来年こそはこのチームで頑張りたい」。強い決意は、再び岸本を箱根路へと導いた。

 日本テレビによる、区間賞のインタビューには、大会前に仙骨を疲労骨折していたことを明かした。「1カ月前ぐらいにやっと走り始めた状態」だったという。それでも、患部のメンテナンスを受けて、「何とか1カ月で間に合って走りきることができました」と区間賞の走りにつなげた。

 「青学の選手は一人一人が強い。(佐藤)一世も、(中村)唯翔も、中倉(啓敦)も、それぞれが強みを盛っていて、それを生かせる走りができると思う。安心して応援したい」。帰ってきた箱根路で役目は果たした。

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