駿河台大・徳本監督「しめっぽいの嫌いだし」 「謝ってきたら、ぶっとばす」の真意
「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
初出場の今大会を19位で終えた駿河台大の徳本一善監督が、往路で今井隆生(4年)に監督車から投げかけた「2年間、ありがとう。俺に謝ってきたら、ぶっとばすから」の真意について、日本テレビによる中継内で語った。
今井は中学の教職を休職して、箱根駅伝に挑んだ異色の経歴の持ち主。しかも、5区は今井が教師として指導をしていた永井竜二(3年)ということで“師弟タスキリレー”として注目された。
その5区への中継所で、徳本監督が発したのが前述のひと言だった。「絶対、あいつ終わったら俺に謝ってくるだろうなと思ったので、そういう、しめっぽいの嫌いだし。予選会の時に、不甲斐なくてすみませんみたいに謝ってこられたので。そんなもん、もういいわと思いながら、同じこと2回も聞きたくないと思って、ちょっと言葉に出ちゃいました」と振り返った。
復路のスタート時は繰り上げになったものの、以後は繰り上げになることなく自校のタスキをつなぎきった。「結果についてはどうもこうもなくて、20番だと思っていたので。なんというか、タスキを繋ぐという選手の目標に近づけたいと思っていたので、区間配置、そういうオーダーを組んだつもり。それが上手くいったという意味では、よかったなと思っています」と振り返った。
初出場を決めてから、「この2カ月でメンタリティー的なものを作ってあげられた選手と、あげられなかった選手がいて、両極端に分かれた」と、独特の難しさがあったことも明かした。「目標をもっと高い位置にもてるようなマインドセットを今回できたと思う。1人でも多くの選手が箱根に出るではなく、箱根で戦うという集団をつくっていかなきゃなと」と反した徳本監督。初の監督としての箱根には「楽しかったですよ。本当にその一言に尽きる」と語った。