大坂なおみ 復帰戦フルセットで1回戦勝利 「緊張もした」
「女子テニス・メルボルン・サマー・セット1」(4日、メルボルン)
昨年9月の全米オープン敗退後に休養していた大坂なおみ(24)=フリー=が復帰戦に臨み、シングルス1回戦で世界ランキング61位のアリーゼ・コルネ(フランス)に6-4、3-6、6-3で競り勝った。2回戦で世界82位のマリナ・ザネフスカ(ベルギー)と対戦する。今大会は2連覇が懸かる全豪オープンの前哨戦で、第1シードで臨んだ。元世界ランキング1位の大坂は現在13位で、昨年11月に本格的に練習を再開した。
昨年、全豪オープンを制した時と同じ会場のセンターコートで、復帰戦を白星で飾った。大坂は2時間を超えるフルセットの接戦を制し「今年最初だし、特別な試合だった。結構、緊張もした。結果には満足している」と息をついた。
コルネとは昨年2月にも年初の試合で対戦。第1セットはブランクからか、第1サーブが30本中8本しか入らなかった。「(成功率)27%は恥ずかしい数字」と苦笑いで振り返ったが、要所で持ち味の力強いショットを披露。第2セットを落とした後の最終セットはストローク戦で貫禄を示し、序盤から3ゲーム連続で奪った。
昨年は全仏オープンで「うつ」を告白して棄権。開会式で聖火台への点火者を務めた東京五輪は3回戦で敗退した。全米オープン敗退後に友人や家族との時間を優先し、心身の回復に努めてきた。元気な姿でコートに戻り「結果やランキングを気にしすぎていた。今年唯一の目標は楽しむこと。会見ではもう泣かないこと」と穏やかな口調で話した。