TV活躍のウルフ・アロン 体重は過去最高「たたかれそう」今春復帰へ大幅減量宣言
柔道男子100キロ級で東京五輪金メダルのウルフ・アロン(25)=了徳寺大職=が自身の最高体重を大幅更新したことを告白した。7日、都内で行われている男子代表合宿に参加し、オンラインで取材対応。過去の最高体重118キロを「軽くとかではなく重く更新している」と明かし、今年の決意として色紙に「減」と漢字一字を記した上で「まずは体重を落とさないと試合にも出られない。減量の減ですね」と、柔道家としての再出発を誓った。
昨夏の東京五輪で金メダルを獲得後はタレント活動にも力を入れ、テレビ番組やCM出演などで大活躍。「たくさんの人と話すこともできて、人間としてもレベルアップすることができた。少しでも柔道の普及を考えてやっていた部分もあったので、競技人口も増えたらいい」とうなずいた。
一方で、東京五輪以前に比べて明らかにシルエットが丸くなり、巨大化。体重についての話題になると歯切れが悪くなり、「体重(の数字)ではなく中身だと思っているので、重さにとらわれちゃいけない」と“煙幕”を張り、「言いたい気持ちもあるが、言うと(周囲や世間に)たたかれそうな感じもあるので、今までの自分の体重では過去最高だという言い方でお願いします」と濁して笑いを誘った。
ただ、24年パリ五輪での2連覇に向けて、今まで通り100キロ級で戦うことを改めて明言。代表争いの本格スタートとなる今年8月の世界選手権(タシケント)を目指す考えも示した。今春にも実戦復帰する見通しで、推定30キロ近い大幅減量になりそうだが、百戦錬磨の金メダリストは「しっかりと落とし方も決めている」とキッパリ。「キツいところもありながら(柔道の)パフォーマンスも並行して上げていかないと。早めに(大幅に)1回落として、試合するくらいの体重で練習する期間を設けられたら」とプランを描いた。
今年の目標として「減」という一字を選択し、減量を宣言した後は「人間関係も、要らない人間関係は減らしていきたい。断捨離です」と冗談めかしつつ、今年から再び主戦場である畳で戦う決意をにじませていた。