ジョコビッチ 豪州滞在一時許可も“劣悪環境”電話で母に訴え「とても汚い」
新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、テニスの全豪オープン出場のためのオーストラリア入国を拒否された男子のノバク・ジョコビッチ(34)=セルビア=について、同国の裁判所は10日までの国内滞在を認めた。公共放送ABCが7日報じた。同選手の弁護団が強制送還差し止めの訴えを起こしており、10日に次回審理が予定されている。
ABCは7日、同国当局が同じく全豪出場のためワクチン接種を免除されて入国したチェコの女子選手の査証(ビザ)を取り消し、拘束したと報じた。
ジョコビッチの入国拒否は、ワクチン接種免除の書類不備が理由。ジョコビッチは接種したかどうか公表していない。6日に収容された隔離施設のホテルに少なくとも10日までとどまり、強制送還は不可能になる。ジョコビッチ側は17日開幕の全豪オープン出場を目指す考えだ。
ロイター通信によると、本人と電話で話したというセルビアに住む母ディヤナさんは、息子は部屋で寝ようとしても寝付けないようだと訴えた。「宿泊施設は虫がいて、とても汚い。食事もひどい」と話した。