坂本花織 団体戦を意識、朝練習からフル稼働「メダル狙える」

 来月開幕する北京五輪のフィギュアスケート女子日本代表、坂本花織(21)=シスメックス=が11日、神戸市内で練習を公開し、五輪へ向けての意気込みを語った。朝8時半から1時間の練習では、ジャンプの入りやスピンのポジション、技のつなぎなどで、中野園子コーチ、グレアム充子コーチから細かい修正が施された。

 朝、夜の2部練習を行うルーティンの中で、今特に力を入れているのが、朝練習だ。この日も両コーチから厳しい叱咤激励を受けながら、ショートプログラム(SP)、フリーとも曲をかけて通すなどフル稼働した。

 「夜は(体が)動くけど、どうしても朝は動きにくい」という中で「(五輪)団体戦は朝。時差的にこの時間に体を動かせるようにしたい」と説明。夜に行われる個人戦だけでなく、午前から開催される団体戦のシングルに向けても調整に余念がない。「(団体戦メンバーとして)出られるなら今年はメダルを狙えると思う。もちろん個人も狙いたい。できる限りやるだけ」と表彰台を見据える。

 関西弁で言うところの、生来の「緊張しい」。17歳で挑んだ4年前の平昌五輪は「無我夢中」だったと言い、団体戦を終えて個人戦を迎える前に、緊張から激しい胃痛を起こして救急搬送されるアクシデントもあった。そのため、今回は「スケートのことを考えない時間が必要。違う意味で集中できる物を持って行きたい」と趣味のジグソーパズル、手芸用品などを持って行くことを考えている。

 前回五輪は個人戦6位、団体戦は5位。「全日本で優勝して最初に内定が出た責任がある。覚悟は4年前とは違います。やるぞという気持ち」。女子のエースの自覚としてさらなる飛躍を目指す。

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