ジョコビッチ、全豪出場ふたたび不透明に 豪入国時に虚偽申告の疑いで調査 現地紙報道
男子テニスの世界ランク1位で17日開幕の全豪オープン出場に意欲を見せているノバク・ジョコビッチ(セルビア)に新たな疑惑が浮上した。豪紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」が11日に伝えたもので、同選手はオーストラリアに入国する際に提出した書類で虚偽申告をした疑いがあり、連邦政府が調査しているという。
同紙によると、ジョコビッチは5日に豪州入り。入国審査で提出したビザ申請書類にあった「オーストラリア渡航前14日間で旅行しましたか」との問いに「いいえ」と回答した。しかし、実際にはクリスマス(昨年12月25日)に母国セルビアのベオグラードに滞在、さらにトレーニングのために同31日にはスペイン・マルベーリャへ移動し、年明け1月2日に同所を発ったという事実がSNSや地元メディアによって確認されているという。
ジョコビッチは大会を運営するビクトリア州政府により、接種免除を認められたことを受け、オーストラリア行きを決断。しかし、新型コロナウイルスのワクチン免除の書類不備を理由にオーストラリア当局に入国を拒否され、メルボルンの隔離ホテルへ移送された。これらの処遇に対し、同選手の弁護団が強制送還差し止めを求める訴えを裁判所に起こした結果、政府によるビザ取消を無効にする判決が下された。
ジョコビッチは10日に自身のツイッターを更新。裁判所の判決に喜びと感謝の気持ちとともに「私は素晴らしいファンがいる最も重要な大会でプレーするためにここにやって来ました」などと大会出場への意欲をつづっていた。
「シドニー・-」は、前ニュージーランド移民大臣のケリー・バーク氏の談話としてアレック・ホーク豪移民大臣はジョコビッチのビザを取り消すべきだと主張していると伝えた。