バレー協会が診断書偽造問題で嶋岡会長らを解職 担当理事らに厳罰 4月新体制目指す
日本バレーボール協会は13日、理事会を開催し、ビーチバレーの国際大会で診断書の偽造があった問題で嶋岡健治会長を解職処分とした。また、高野和弘業務執行理事も解職。また2人は理事としても辞任勧告処分、嶋岡会長は兼務していたマーケティング事業本部本部長を解任、高野業務執行理事は事務局長・ビーチバレーボール事業本部本部長を解任された。鳥羽賢二理事は辞任勧告処分、小田勝美ビーチバレーボール強化部長は解任された。
嶋岡会長は先月の理事会で、辞意を表明していた。1972年ミュンヘン五輪金メダリストの同会長は2017年に就任した。
バレー協会は20年1月の男子ワールドツアーで参加予定ペアがキャンセルの旨を伝えたが協会が期限内に申請せず、国際連盟からのペナルティーを逃れるために、担当役員によって診断書が偽造された。日本協会は処分理由として「国際大会のキャンセル申請手続き時に診断書偽造が行われたこと、キャンセル申請が遅れたことを公表するにあたり、会長、業務執行理事らは事前に診断書偽造が行われたことを把握していたにも関わらず、違法行為を黙認した上で事実を隠ぺいした。これにより弊会のスポーツ団体としての信頼を損ない、社会からバレーボール関係者に対する失望や不信感が増幅されるなどの事態を招いた。バレーボール界を統括する団体としての責任は重大である」と、断じた。
今後は2人の副会長主導で4月の新体制発足を目指し、新会長・事務局長の選任を行うとした。