不破聖衣来が13人抜きで4区区間新「少しでも前で渡したかった」
「全国都道府県対抗女子駅伝」(16日、たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)
群馬の不破聖衣来(ふわ・せいら、18)=拓大=が4区(4キロ)を12分29秒の区間新記録(速報値)で走った。13人抜きの9位でたすきをつないだ。
不破は先頭の兵庫から1分29秒遅れの22位でたすきを受け取ると、“異次元の走り”で次々に前の選手を追い抜いた。4区の区間記録は東京五輪女子1万メートルで7位入賞した広中璃梨佳(21)=日本郵政グループが18年に出した12分32秒だった。
レース後は、NHKによる中継インタビューで「前にいる選手をひたすら追いかけて走って、こういう記録が出せたのでうれしいです」、「少しでも前で(たすきを)渡したかったので良かったです」と笑顔で喜んだ。今後の抱負としては、「今年は世界選手権とかがあるので、そこに出場できるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。
不破は昨年12月11日、京都市で行われた1万メートルの競技会で日本歴代2位となる30分45秒21をマークして優勝。今夏の世界選手権(米オレゴン州ユージン)の参加標準記録を突破し、注目を集めている。全国都道府県対抗女子駅伝でも、17年、18年に3区で区間賞を獲得している。