ジョコビッチ、敗訴で全豪OP出場ならず SNS上は厳しい声「当然」「ジョコビット」
男子テニスの世界ランク1位で17日開幕の全豪オープン出場に意欲を見せていたノバク・ジョコビッチ(セルビア)のビザ取消しに関してオーストラリアの連邦裁判所は同選手側の不服申し立てを却下した、と16日、AP通信など、海外メディアが報じた。
判決に対してジョコビッチは「移民相によるビザ取消し決定の司法審査に対する私の申し立てが裁判所に棄却されたことに非常に失望しています。これで私はオーストラリアに滞在することも、全豪オープンに出場することもできなくなりました」との声明を発表。「私は裁判所の判決を尊重し、出国に関して当局に協力します」とつづったという。
新型コロナウイルスのワクチンを接種していないジョコビッチは大会を運営するビクトリア州政府により、接種免除を認められたことを受け、オーストラリア行きを決断。しかし、ワクチン免除の書類不備を理由にオーストラリア当局に入国を拒否され、メルボルンの隔離ホテルへ移送された。この処遇に対し、同選手の弁護団が強制送還差し止めを求める訴えを裁判所に起こした結果、一度は政府によるビザ取消を無効にする判決が下された。
ところが、その後、オーストラリアの入国審査で提出した書類に虚偽申告が判明。アレックス・ホーク豪州移民相はふたたび、ビザ取消しを決定したことでこの日の裁判所の判決が注目されていた。
海外メディアによってジョコビッチ敗訴が速報されると、SNS上には「当然だ」、「だれも法を超越できない」、「オーストラリア政府がジョコビット(ジョコビッチとCOVID-19の造語)を3対1で破った」、「3年間、入国禁止だ」、など、数多くの厳しい意見が投稿された。