ダニエル太郎が元世界1位・マリーに快勝「試合中は何回か鳥肌が立った」

 「テニス・全豪オープン」(20日、メルボルン)

 男子シングルス2回戦で世界ランキング120位のダニエル太郎(エイブル)が元世界1位のアンディ・マリー(英国)に6-4、6-4、6-4で快勝し、四大大会初の3回戦進出を決めた。

 ダブルス1回戦で女子の日比野菜緒(ブラス)アリツィア・ロソルスカ(ポーランド)組はアン・リー、アリソン・リスク組(米国)に3-6、7-6、6-4で逆転勝ち。男子のマクラクラン勉(イカイ)レーベン・クラーセン(南アフリカ)組も2回戦に進んだ。

 女子シングルス2回戦では昨年の全米オープン覇者の19歳、エマ・ラドゥカヌ(英国)や世界3位のガルビネ・ムグルサ(スペイン)が敗れた。

 サーブで押し、ネットへ詰める。攻めのテニスを身に付けたダニエルが元世界1位のA・マリーを撃破し、四大大会の2回戦を初めて突破。「自分でも可能性があったと思える結果。今やっていることが正しいと思える」と興奮気味に語った。

 けがの影響で世界113位まで落ちたとはいえ、かつて頂点に立った34歳が相手。打ち合いで一歩も引かなかった。第2セットの第2ゲームで4度のブレークポイントをしのいでキープし、第3ゲームをブレークして流れを渡さなかった。ドロップショットなど多彩な技も光った。

 サービスエースは12本、ウイナーは46本で相手を上回った。試合中はかつての名手を応援していた観客も、最後は熱戦を制した日本の28歳に大きな拍手と歓声を送った。ダニエルは「試合中は何回か鳥肌が立った。歓声をエネルギーに変えられた」と胸を張った。

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