朝阪神 序二段V!トラ年に全勝で決めた 矢野虎に吉兆や「やっと結果出せた」

 「大相撲初場所・13日目」(21日、両国国技館)

 序二段では大ファンである阪神タイガースからしこ名をつけた朝阪神(21)=高砂=が7戦全勝で優勝を飾った。

 寅の新年、土俵の猛虎が怒とうのVだ。愛するタイガースをしこ名にした朝阪神が突き押しで追い込み、最後は川村を後ろ向きにして、体ごとつぶした。

 改名後は殻を破れず序ノ口落ちも経験した。先場所も土俵際の詰めが甘く3勝4敗。それが序二段とはいえ、7戦全勝と突然、覚醒した。「今場所どうしちゃったんでしょう」と本人も驚きだ。

 今場所は立ち合いから猛攻で一気に仕留める内容が光る。「名前(虎吉)に虎が入っている。自分でも分からないうちにどこかで気合が入っているんですかね」と笑った。

 幼少期、虎党の父に連れられ甲子園に通った。鉄人・金本知憲氏(デイリースポーツ評論家)の強じんさにあこがれた。2018年春場所、朝塩本から改名し、阪神を“背負う”ことになった。負ければ熱狂的な阪神ファンから批判の声も耳にした。一方で注目度は増し「は~ん~し~ん」との声援は大いに力になった。

 昨季、あとわずかで優勝を逃した“本家”同様、モヤモヤする場所が続いていたがスッキリ。「やっと結果を出せた」と安どした。最高の気分で六甲おろしも熱唱できる。

 地元大阪の春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)で三段目に復帰を決め、最高位で凱旋する。17年ぶりV奪回を目指す猛虎へ「多少なりともいい影響があればいいんですけど」と力水!?「及川選手が(1軍に)上がって、藤浪選手が復活してほしい。(今年は)最低Aクラス、優勝してほしい」と阪神トークは止まらなかった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス