“かなだい”日本歴代最高2位 初の主要国際大会で銀の快挙
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(21日、タリン)
アイスダンスのフリーが行われ、村元哉中(28)、高橋大輔(35)組=関大KFSC=は109・48点をマークし2位となり、合計181・91点で2位に入った。各国五輪代表が不在とはいえ、日本勢では同種目18年の銅(村元、クリス・リード組)以来の表彰台で、過去最高成績。北米勢以外では初となる銀メダルを獲得した。
“かなだい”こと村元、高橋組が日本アイスダンス界の新たな歴史を築き上げた。結成2年目。今大会が初の主要国際大会ながら「ラ・バヤデール」を優雅に大きなミスなく演じきり、銀メダル獲得の快挙を果たした。
男子で歴史を作り続けてきた高橋にとって、12年大会以来となる“初”の表彰台。「緊張感を懐かしく思いつつアイスダンサーとして違った緊張感で戦い、色んな気持ちを感じた」と感慨深げだ。
とはいえ喜び爆発の2人ではない。「昨季から考えると表彰台は想像もつかなかったけど、銀メダリストになったうれしさの反面、悔しさもある。そんな自分にビックリ」と高橋。村元も「自分が思っている以上にもっと上で戦いたいんだと実感した」。北京五輪出場は逃したが、3月の世界選手権(モンペリエ)で日本勢最高(11位)を更新する「トップ10」が目標だ。
来季以降は未定だが高橋は「表彰台の真ん中に2人で立ってみたい気持ちも芽生えている」。誰より高橋自身が2人の可能性を感じているようだった。