照ノ富士 力尽きた 新横綱から3連覇ならず、春場所で雪辱期す

 「大相撲初場所・千秋楽」(23日、両国国技館)

 栃木山以来103年ぶり、新横綱から3連覇を目指した照ノ富士は力尽きた。勝てばともえ戦に持ち込める一番、御嶽海にもろ差しを許し粘れなかった。

 横綱照ノ富士は全勝優勝の先場所に続き今場所も初日から好調で10日目に首位に並んだ。だが序盤、受ける取り口で長い相撲が多く、徐々に古傷の膝に負担がかかった。

 終盤は足を気にして、顔をしかめる場面もあった。最後は昨年夏場所以来となる2連敗を喫し終戦。夢には届かなかった。

 一人横綱として土俵入りも15日間務め、最後まで引っ張ったのは横綱の責務。最後まで八角理事長(元横綱北勝海)は「よく頑張った」とねぎらった。

 今年は昨年と同じ4回の優勝で2桁優勝に乗せる大目標を掲げる。春場所で新大関に雪辱を期す。

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