御嶽海 名門再興果たした 師匠・出羽海親方「うれしい」

 「大相撲初場所・千秋楽」(23日、両国国技館)

 大関昇進を決めたまな弟子に、師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)も感慨ひとしおだった。数々の横綱、大関を輩出した出羽海部屋も、自身が継いだのは低迷期。就職に傾いていた御嶽海を「再興に力を貸して欲しい」と口説いて入門させた。「おかげさまで関取が出て、優勝もして、ここで大関が出てくれたら、さらにいい。うれしいですよね」と笑った。

 名門ゆえの苦労があった。「部屋を継ぐ時にも、誰からも出羽海部屋の上に必ず『名門』って付けられる、そのプレッシャーはあった」と振り返った。そんな中で御嶽海が順調に結果を残し、部屋では1975年九州場所後の三重ノ海以来となる新大関が誕生する。

 果たした部屋再興の責任。「そういう風に周りから見ていただけるかもしれないけど、そこから先の方がプレッシャーは増すかもしれないですね」。弟子の出世を喜びながらも、さらなる高みに目を向けていた。

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