御嶽海 伝達式でらしさ「感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし」大関昇進の口上
大相撲の関脇御嶽海(29)=出羽海=の大関昇進が正式に決まり、昇進伝達式が26日、都内の出羽海部屋で行われた。
協会からの使者、春日野親方(元関脇栃乃和歌)、大鳴戸親方(元大関出島)を緊張の面持ちで出迎えた御嶽海は、「謹んでお受けいたします。大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道にまい進してまいります。本日はありがとうございました」と口上を述べた。優勝後の会見では、言葉に詰まり、いわゆる“かんでしまう”ことを気にしていたが、よどみなく思いを語った。
初場所で3度目の優勝を果たし、直近3場所で33勝を挙げていることなどが評価された。
この口上は、大関に昇進するにあたっての自身の心構えを言葉に込めたもので、力士がそれぞれ考える。貴ノ花が大関に昇進した際に「不撓不屈」という言葉を用いたように、やや耳慣れない四字熟語を用いる場合や、反対に簡潔な言葉にする場合など、さまざまある。
協会の公式YouTubeでは、使者を待つ間の御嶽海の姿も伝えられ、落ち着かない様子、手の汗が気になるのか両手をこすりあわせている様子などが見てとれた。