恩師が“敵将”に 石川佳純、6回戦敗退「嫌なところ攻められた」難敵加藤に不覚

 6回戦で敗退し、肩を落とす石川佳純(撮影・西岡正)
 6回戦で敗退し、厳しい表情でラケットをかたづける石川佳純(撮影・西岡正)
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 「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)

  女子シングルス6回戦が行われ、昨年優勝の石川佳純(28)=全農=は、世界ランク26位の加藤美優(22)=日本ペイントマレッツ=に1-4で敗れ、16強で姿を消した。

 石川は第1ゲーム、序盤に大きくリードを奪ったものの、その後連続失点で7-11と落とすと、ペースを失った。第3ゲームこそ11-7で一矢報いたが、主導権を握り返すことができないまま失点を重ね、最後はフォアハンドを大きく外して天を仰いだ。

 国際大会でも実績のある実力者に屈し、「何度も対戦しているが、今まで以上に嫌なところを攻めてくるなと感じた」と石川。苦しい戦局を打破することができず、ずるずるとミスを重ねてしまい、「対応していこうと思ったが、(自分が)やりたいことを深追いしてしまったり、切り替えられずにミスがどんどん出てしまって、加藤選手の嫌なところを攻められずにやられてしまった。(全日本の)厳しい戦いで勝っていかないといけなかったが、今日は勝負所で厳しいところにいけなかった」と唇をかんだ。

 “恩師”とも対峙(たいじ)した。

 加藤のベンチに入ったのは、石川が東京五輪まで指導を受けていた邱建新コーチ。名将に2カ月前から師事していたといい、加藤は「どのコーチよりも一生懸命やってくださる。何もかも一流の方なので安心。今回ベンチに入るのは初めてだが、1、2カ月の間にすごくレベルアップしたなと感じている」と成果を強調した。

 全日本の組み合わせが決まってからは、石川と対戦することを想定して準備したといい「対策が実を結んでいい試合ができた。石川選手は格上なので、いつもは(自分が)勝っていても最後緊張して守りに入ることが多かったが、今回は絶対に勝つんだというのが良かった」と声を弾ませた。

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