スポーツ庁・室伏長官「SNSでアスリート中傷やめて」北京五輪前に異例の呼びかけ
スポーツ庁は28日、公式ホームページ上で「アスリートへのSNS等での誹謗中傷について」と題した室伏広治長官のメッセージを掲載した。2月4日開幕の北京冬季五輪を前に、「アスリートの尊厳を傷つける言葉、性別や国籍・人種等に関する差別的な言葉、根拠のない憶測をもとにアスリートを非難する言葉、アスリートの写真や動画を使用した性的な言葉や画像等について、書き込み・投稿しないようお願いします」と異例の呼びかけを行った。
昨夏の東京五輪では、SNS上でアスリートを中傷するメッセージや投稿が明らかとなり、問題化していた。来月の北京五輪開幕を前に、国民に向けて改めて注意を喚起する形となり「こうした誹謗中傷等は、自身が発するものはもちろん、他人の書き込み・投稿を拡散することも、民事上・刑事上の責任を問われる可能性があります」と戒めた。
また、アスリートに対しても「国民の皆様に応援していただけるよう、SNS等の利用に当たっては、皆さん自身もマナーを守り、多くのファンを悲しませることがないよう発信に十分に配慮してください。もしご自身が心ない言葉を向けられた場合には、一人で抱え込まず、相談してください」と発信。
「全てのアスリートが安心して競技に打ち込み、力を発揮できるよう、スポーツ庁としても、引き続き支援に努めてまいります」と締めくくった。