17歳の木原が執念の4強「死んでも負けないと」0-3から大逆転で涙

 女子シングルス4強進出を決めて涙を流す木原美悠(撮影・佐々木彰尚)
 女子シングルス4強進出を決めた木原美悠(撮影・佐々木彰尚)
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 「卓球・全日本選手権」(29日、東京体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、19年準優勝の木原美悠(17)=エリートアカデミー=が佐藤瞳(ミキハウス)を4-3で破り、準決勝進出を決めた。

 劇的な大逆転勝利だった。3ゲーム連続で先制され、後がなくなった木原。第4ゲームをジュースの末に執念で取ると、そこから流れをつかみ、4ゲーム連取した。1時間を超える大激戦を制し、「一番言いたいのは、自分頑張った」と試合後は思わず涙した。

 今大会は4種目に出場し、ジュニアの部では悲願の初優勝を果たした。疲労も蓄積するが「きょうは1試合しかない。死んでも絶対に負けない。最後まで我慢する気持ちで戦った」と決死の覚悟だったことを明かした。

 一般の部では、19年大会で史上最年少の14歳で決勝に進出するも、伊藤美誠(スターツ)に完敗した。初優勝も射程に捉え、30日の準決勝では再び伊藤に挑戦するが、「思い切って行くだけ」と雪辱を誓った。

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