“超豪華”川内優輝、神野大地らで注目のペースメーカー その役割と採用経緯【解説】

 ペースメーカーの川内優輝(中央)=撮影・北村雅宏
 ゴールしたペースメーカーの川内優輝(撮影・北村雅宏)
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 「大阪国際女子マラソン」(30日、ヤンマースタジアム長居発着)

 松田瑞生(26)=ダイハツ=が自身3度目となる涙の優勝。大会新を更新する2時間20分52秒(速報値)の好タイムをマークした。

 東京五輪補欠の松田の快走にファンが感動する一方で、ネットは川内優輝(34)らが登場した「ペースメーカー」にも注目が集まった。

 日本では、女子のレースで男子がペースメーカーを務めたのは昨年の大阪国際女子マラソンが初めて。日本記録が05年から更新されず、当時、新型コロナウイルスの影響で海外の招待選手がいなかったことなどから、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが「いい記録を出すためには女子選手だけでは出にくい」と、白羽の矢を立てた。

 かつては“黒子”の役割だったが、現在は主催者から設定ペースも発表され、名前入りのゼッケンも着用。今大会では先頭集団に3人、第2集団に2人、第3集団に1人を配置してペースを整えた。風よけなどの効果もあるが、この日は松田がペースメーカーの前に出て走る場面もあった。

 先頭集団は青学時代に“山の神”と呼ばれた神野大地(セルソースアスリート)らが登場。最後は“3対1”で松田を完全フォローしながら、競技場に入る直前まで並走した。神野はレース後、ツイッターで「ペースメーカーの任務を無事終えました。松田選手大会新&優勝おめでとう」と祝福。「人生初のペースメーカーで難しさも感じましたが、とても貴重な経験ができました」とつづった。

 第2集団の川内も前日、ツイッターで「ペースも大事ですがリズムを乱さないように心がけます」とツイートしていた通り、2時間8分3秒のタイムを持つ寺田夏生(JR東日本)とともに好レースを演出した。川内は2年連続“完走”した。

 スタート直後からネット上でも「ペースメーカー」がトレンド入り。「ペースメーカーが超豪華」、「ペースメーカーのキャラが濃い」などの反応から、選手に声をかける姿に「気遣いながら走るペースメーカーに感動」などの声も上がった。一方でレースそのものについて、「駆け引きが少なくなりいまいち面白くない」と指摘する声も寄せられた。

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