東京SG 辛勝で4勝目 4点差逆転、全勝守った ヘイグ監督「厳しい戦い」
「ラグビー・リーグワン、BR東京33-36東京SG」(30日、秩父宮ラグビー場)
B組の2試合が行われ、東京SGは試合終了間際の得点でBR東京に36-33で辛勝した。不戦勝も含めて負けなしの4勝目。4点差の後半38分に相手キックをチャージしたプロップ祝原が逆転トライ(ゴール)を挙げた。BR東京は2勝2敗。
追い込まれた東京SGが土壇場で4点差をひっくり返し、開幕からの全勝を辛くも守った。歯車の狂ったような試合を何とかものにしたヘイグ監督は「非常に厳しい戦い。選手たちが諦めずに勝利をつかんでくれた」と冷や汗を拭った。
後半35分にBR東京のFW陣の攻めに防御網を破られ、痛恨の失点。29-33と逆転されて万事休すかと思われたが、続くキックオフからのプレーで諦めなかったのが、途中出場のプロップ祝原だった。相手のタッチキックを「狙っていた」と両手を伸ばしてチャージすると、そのまま捕球し、再逆転のトライ。愚直なプレーでチームの窮地を救った。
大勝した第2節のトヨタ戦から日本代表のSH流やCTB中村、FBマッケンジーらを外し、大幅にメンバーを入れ替えたが、これが裏目。持ち味のバックス攻撃のスピードが上がらず、いらいらを募らせたナンバー8タタフが危険なプレーで退場となるなど、悪循環に陥った。
新リーグの初代王者を目指すチームにとって、決して褒められた内容ではないが、1人少ない劣勢でも最低限の結果は手にした。