20歳ホープ・戸上隼輔 男子シングルス初V ダブルスと2冠「ホッとしている」

 「卓球・全日本選手権」(30日、東京体育館)

 男子決勝は20歳のホープ戸上隼輔(明大)が、元日本代表の松平健太(30)=ファースト=を4-2で下し初優勝した。

 戸上は両手を広げ観客席に向かってガッツポーズした。20歳のホープが殻を破り初優勝。「ホッとしている」と汗を拭った。序盤は相手の多彩な攻撃に苦戦したが、果敢なプレースタイルで主導権を握り、勝負を決めた。

 昨年11月の世界選手権では3回戦で王楚欽(中国)に惨敗し、世界との差を痛感。その悔しさを胸に臨んだ今大会は、ダブルスでも優勝し2冠を達成。パリ五輪へ向け、成長を大きくアピールした。

 優勝を決めたあとの、場内インタビューでは「パリ五輪は自分が引っ張って行ってやるという強い気持ちを持って頑張りたい。水谷(隼)さんがいなくなって、枠が1つ空いたとプラスに捉えている」と強く宣言した。

 もともと弱気で、自分を鼓舞する意味も込めて、強気な発言をしていることを明かした戸上。その裏にはプロレス好きが関係しており、特に棚橋弘至に憧れていることを告白。「100年に一人の逸材、戸上です」と笑わせた。3月から五輪に向けた選考が本格的にスタートする。「戸上の色に染め上げたい」。パリでの有言実行に期待が高まる。

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